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NK細胞の活性化で癌予防・免疫力向上

人間の体の中では常にガン細胞が作られています。それでもガンを発症しないのは、体に免疫機能が備わっているためです。ガン細胞や感染症を引き起こすウイルスが体内に存在すると、免疫細胞が働いてそれを攻撃します。

30年ほど前は免疫細胞はリンパ球にあるT細胞とB細胞しかないと考えられていました。これらの免疫細胞は一度抗原として認識されたものしか攻撃しないという特徴があります。よって始めて発生したガン細胞を攻撃して発症を未然に防ぐことはありません。

1970年代になると抗原感作がなくても、ガン細胞やウイルスを攻撃できる免疫細胞が見つかりました。

それが生まれながらに殺傷力と持つということから名付けられたNK細胞です。

NK細胞はウイルス感染を予防したり初期のガン細胞を攻撃したりする役割があり、それでも撃退できない時にT細胞やB細胞が働き始めることが分かっています。よって初期の段階で作用する免疫細胞として存在しており、活性化できればガンやウイルス感染を効果的に防ぐことができます。しかし40歳頃から減少し始め、ストレスを感じることでも数が減ります。

⇒ 癌とNK細胞との関係について

日常生活でNK細胞を活性化させるには?

笑顔

NK細胞を活性化させるには笑うことが大切です。

笑うことは脳を興奮させますが、免疫を司っている領域を直接刺激することが可能です。笑いによる刺激は神経ペプチドを分泌させて、どんどん活性化させます。笑いは面白いことや楽しいことがあると自然に出てくるものですが、実験では作り笑いでも効果があると分かりました。

作り笑いをしすぎるとそれがストレスにもなりますが、1日数回大きな声で「ワッハッハー」と意識して笑う習慣を作ると良いです。自分が笑顔でいれば周りにもそれが広がるため、できるだけ家族全員で過ごして笑いを大切にすれば心から笑う機会が増えます。

睡眠

また睡眠時間の質は免疫細胞に大きく影響します。一般的に7時間が睡眠時間の目安とされますが、眠りが浅ければ意味がありません。

ぐっすり眠って疲労回復することが重要で、寝る前にパソコンやスマートフォンで脳を刺激しないようにします。

好きな音楽を聞いたり読書をしたりして、リラックスすれば眠りの質が高まります。適度な運動をすると寝つきが良くなります。そもそも運動はNK細胞を活性化する効果があり、20分間のウォーキングを続けるだけで十分です。

激しい運動をしても免疫力が著しく上がるわけではありません。かえって体が疲れたり筋肉痛になったりして、毎日継続するのが難しくなるので、穏やかな運動を心がけます。

食べ物に含まれる成分

さらに食べ物でも活性化させることができます。

フコイダン

まずガゴメ昆布です。海藻類に含まれるフコイダンという成分は、食物繊維の一種でネバネバとした高分子の多糖類です。

糖がたくさん結合した構造で、一部分に免疫をアップさせる硫酸基が入っています。粘り気のある海藻類にフコイダンが含まれていますが、硫酸基が非常に多いのがガゴメ昆布です。

ガゴメ昆布は粘りが格段に強く、他の海藻類とは違って3種類ものフコイダンを摂取することができます。NK細胞の70%は腸に存在するため、何を摂取するかで免疫力の高さは変わります。フコイダンは高分子の状態で腸まで運ばれるので、腸管を刺激しやすいです。

乳酸菌

同じように腸内で作用できるものに乳酸菌があります。乳酸菌は善玉菌を増やして悪玉菌を減らすことで、腸内環境を改善して結果として免疫機能を高めます。NK細胞を活性化させるとして特に注目されているのが、アシドフィルス菌やラブレ菌といった胃酸に強い乳酸菌です。ほとんどの乳酸菌は胃酸で死滅するので、たくさんヨーグルトを食べても腸の中で作用することができません。

しかしアシドフィルス菌やラブレ菌は死滅しないで腸にそのまま運ばれるため、効果を発揮することが可能です。これらの乳酸菌を含むヨーグルトを2週間摂取しただけで免疫機能がアップするとされます。

ヨーグルトを毎日食べられない人は、サプリメントを利用すると良いです。ヨーグルトとサプリメントを中途半端に試しても効果はあまりないため、2週間どちらか一つを継続します。サプリメントでは生きたまま腸まで届くように各メーカーが工夫していることが多いです。

アルコール

お酒はストレスを解消するなど、免疫に良い影響を与えます。

しかし飲み過ぎるのは逆効果なので、適度な量を守ります。アルコールの強さは人それぞれで、自分の体に支障をきたさない程度に抑えることが大切です。

アルコールはたくさん飲むと脳が耐性を得ることができますが、アルコールを分解する能力に変化はないので、たくさん飲めば強くなるわけでもありません。日本人の46%はアルコールを分解する力が生まれつき弱いため、免疫機能を高めるためだからと無理をするのは避けます。一般的な人でアルコール5%前後のビールやチューハイは500ml、ワインや日本酒で180ml、焼酎で110ml、ウイスキーは60mlほどが適切とされます。

⇒ NK細胞を活性化する食べ物


 

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